甲斐源氏の故郷山梨県2甲斐源氏の故郷を目指して山梨へ向かいました。新大阪から静岡までは新幹線で2時間弱です。 大阪駅を出発し、京都の東寺を横目で見、滋賀に入り三上山に見ほれ、名古屋はあっと言う間に過ぎ去りました。 そうして、静岡駅に着きました。 静岡駅から甲府駅までは、身延線に乗り換えです。 身延線というのは静岡駅から東海道線に沿って富士駅まで東向きに行き、そこから急に甲府駅までは北に向かうことになります。 お弁当を買って身延線に乗り、電車が動き出すと何か変なのです。 そうです、電車が後ろ向きに走っているのです。 「えっ、本当にこれでいいの?」とちょっと不安になったのですが、富士駅に着くと今度はちゃんと前向きに動き出し、ほっとしました。 身延線というのは不思議な線です。 静岡県の県庁所在地静岡と山梨県の県庁所在地甲府を結ぶ線です。 実は私たち関西人にとって、関東はとっても”都会”というイメージがあるのです。 だから、県庁所在地と県庁所在地を結ぶ線がこんなに山の中を走るなんて全然想像できなかったのです。 身延線には特急があります。 特急だと静岡と甲府は2時間です。 しかし、その特急というのはただただ、山の中の単線を「ごーー」と走り抜けていくのです。 そして、時々すれ違う電車があれば駅で長い間待つのです。 その特急は2時間に1本しかありません。 (実は帰りに一度乗り遅れてしまって、1時間45分駅で待ちました。) 一時間に2本ほど普通列車があるのですが、それは静岡と甲府を結ぶものではなく途中までだったりもします。 しかも、普通列車は一両編成のワンマン電車で乗る時は自分でボタンを押してドアを開け降りるときは一番前まで行って切符を運転手さんに渡すのです。 私は関東といえばどこでも”都会”だと思っていたので、本当に本当に不思議な気持ちでいっぱいでした。 また、大聖寺へは下部温泉駅で降りてタクシーに乗りました。 身延線の駅からはバスが出ているところもあるのですが、ほとんどが一時間に一本か二本です。 だから、交通手段はたいていタクシーになってしまいます。 タクシーに乗ると山梨の運転手さんはとても親切で、フレンドリーです。 「お客さん、どこから来たの?」なんて聞いてくるのです。 「大阪からです、運転手さんは関西へは行ったことはありますか?」 なんて尋ねると、 「あるよ、名古屋に行ったよ。」 「えっ、名古屋は関西と違うねんけど…。」 「ああ、そうだっけ、じゃあ岡山へもいったよ。」 「むむ…、岡山も関西じゃないけど…。」 なんて話になって笑ってしまいました。 そうか、関東の人は大阪の周りはみんな関西だと思っているのかと新鮮な驚きを覚えました。 そういえば、あとで知ったのですが、静岡とか山梨とかは本当は関東とは言わない見たいです。 関東というより上信越というみたいですね。 離れているところのことは勝手に想像して分かった気分になっていることも多いようです。 実際に足で歩いて、家で想像していたこととの違いにぶつかると驚き感心することも多いです。 そんな、ちょっとした驚きに出会えるのが旅の面白いところですね。 本当は今日は、遠光ゆかりの加賀美山法善寺や信玄の菩提寺恵林寺、そして甲府城跡を書くつもりだったのに脱線しすぎてしまいました。 話の脱線です、電車でなくって良かった(笑) 旅は楽しみながらのんびりと。 私の話ものんびりです。 今日はこの辺で。 次回はちゃんと元の本線に戻るつもりです。 |